OLが教える超重要仕訳 基礎② 約束手形編!
こんにちは
ココです!
今回は、仕訳編part2 約束手形です。
前回説明した売上と仕入が出てくるので覚えていない人は、part1 をみてください↓
OLが教える超重要仕訳 基礎① 仕入売上編! - OLの簿記1級まで解説日記
まずは、勘定科目を紹介する前に約束手形とは、どのようなものか説明します。
約束手形の説明!
約束手形は、支払いのときに渡すことでお金を後日払うことができます。
手形に日付と金額を書いて渡すと買った方は書かれた日付に銀行でお金を受け取れます。
手形に書かれた日付を期日といいます。
手形を発行することを「手形を振出す」といいます。
- 自分が振出したら→自己振出手形
- A社が振出したら→A社振出手形
手形を受け取る人を名宛人といい振出す人を振出人といいます。
誰が振出した手形によって仕訳が変わってくることがありますので注意しましょう。
性質的には、後日お金を払うので売掛金と買掛金と似ていますね。
ただ、手形は、資金不足で期日に支払うことが出来かったとき全銀行(手形交換所に参加する銀行)に知れ渡りマークされます。
半年以内に2回支払うことが出来なかった場合、銀行との取引が停止されます。事実上の倒産です。掛け金より信頼性が高いと言えます。
期日は、振出してから大体1ヶ月〜4ヶ月が一般的です!
そんな約束手形に出てくる勘定科目を紹介します。
受取手形・支払手形です!!
受取手形と支払手形の説明
約束手形を取引先が振出したものを貰ったとき受取手形約束手形を振出したとき支払手形
受取手形は、将来お金を貰える大事なもの(売れるもの)なので資産に載ります。
一方支払手形は、将来お金を支払う務があるため負債になります。
- 受取手形増えたら→左(借方) 減ったら→右(貸方)
- 支払手形増えたら→右(貸方) 減ったら→左(借方)
問題:当社は、A社に商品100円を売上げました。代金としてA 社振出しの約束手形100円を貰いました。
仕訳:受取手形100円/売上100円
売上げたとあるので、まずは売上が増えた→右(貸方)が売上100円になります。次にA 社振出しの約束手形を貰った、つまり受取手形が増えた→左(借方)が受取手形100円になります。
次は、支払手形の問題です。
問題:当社は、A社から商品50 円を仕入れました。代金は、自己振出の約束手形を渡しました。
仕訳:仕入50 円/支払手形50円
売上と同様に仕入が増えるので左(借方)に仕入50 円がきます。
次に自己振出の手形を渡す→支払いに自分が発行し手形を渡すということになるため→右(貸方)に支払手形50 円がきます。
他には、売掛金100円の返済に手形を貰う
売掛金が受取手形へと変わるので売掛金を減らして受取手形を増やす仕訳
買掛金50 円の支払いに手形を振出すとき
買掛金50/支払手形50
売掛金同様に買掛金を減らして支払手形を増やす仕訳をします。
受取手形を掛け払いにすることは、できません!
また備品を買うときにも手形が使えます!
その場合は、備品◯/支払手形〇という仕訳になります。
次は、手形の裏書譲渡について説明します。
裏書譲渡とは、A社から貰った手形をB会社への支払いに使うことです。名前の通り手形の裏面に社名などを記入して支払先に渡します。
問題:当社は、B社から商品50円を仕入れました。代金は、A社振出しの手形50 円を裏書譲渡した。
さて仕訳ですが、、、
左側(借方)にはおなじみの仕入50 円がくることはもうわかると思います。
次に代金は、裏書譲渡したとありますが簡単にいうとA 社振出しの手形をB社に渡したということです。
A社振出手形は、貰った時に受取手形50 円/売上50円の仕訳をしているつまりA 社振出手形=受取手形になるので受取手形で支払ったことになります。ということは仕入50円/受取手形50円になります!
支払手形じゃないということに注意する!
まとめ
- 約束手形は、振出人が手形を発行して名宛人に書かれている日付と金額を払う。
自分が発行した手形→自己振出手形
〇社が発行した手形→○社振出手形
- 売掛金と買掛金に性質がにている安全性がより高い分発行するのに手間と費用もかかります。
- 裏書譲渡のように誰が振出したかによって受取手形or 支払手形使うのか変わってくるので注意!